1 この戯曲は、あなたが1人でも、劇団でも、仲間を募っても上演できます。

 

 

2 この戯曲の上演を決意した1年後に上演日を設定します。

 

 

3 上演日の前3ヶ月は稽古期間としてなるべく予定をあけておきましょう。

 

 

4 上演日の10年前の年月日を書いてください。例えば「1983年6月30日」などのようにです。これが上演のタイトルになります。上演日が複数にわたる場合、最終上演日の10年前を書いてください。

 

 

5 10年前に、10歳-50歳だった人10人に、10年前についてインタビューをすることと、そのインタビュー内容をこちらが上演に使用することをお願いしてください。

 

 

6 インタビューをされる人1人について、2時間×5回のインタビュー時間をとります。同じ人にインタビューするのは1週間以上開けましょう。月に1度くらいが丁度よいです。このインタビューは、本番の4ヶ月前までに完了してください。つまり、上演を決意した日から8ヶ月の間に、あなた(たち)は50回のインタビューを行うことになります。週に1-2回のペースです。

 

 

7 インタビューは録音します。この録音が上演台本の基になるので、大切に取り扱ってください。

 

 

8 インタビュー時は具体的なことを聞いていきます。まず、その時の年齢、住んでいた場所、一緒に住んでいた人、そのときの学校や職場などよく行っていた場所、そこまでの経路、その時の間取り、友人の名前、恋人や家族の名前、一緒にした事、場所。地図等も書いてもらいましょう。それも上演台本のもとになります。

 

 

9 インタビューの時、思い出せないことにはあまり触れず、思い出した事を中心に話を聞きます。10年前と直接関係ない話でも、聞いていると記憶につながることがあります。具体的な質問をして出てきた答えは一応聞きましょう。

 

 

10 インタビューの過程で、様々な事が思い出されてきます。新たに思い出された事が録音のどこにあるか、インタビューしながらメモをとっておきましょう。

 

 

11 インタビューとインタビューの間に、あなたは、そのインタビューに出てきた場所について、地図などの書籍を通じ調べます。そして、その次のインタビューのときに、記憶の再生の補助になる範囲で、その資料を提示します。たとえば、8で書いた地図と現場がことなる場合はそれを指摘する事で記憶が鮮明になることがあります。また、公共施設等大きな建築物、地元の神社仏閣、近隣の学校や駅名は、記憶を再生させる補助になります。

 

 

12 インタビューが5回終わった後で、10年前の記憶を思い出した人がいれば、記憶が思い出された瞬間の前後5分程度を取り出し、テープおこしします。

 

 

13 記憶を思い出せなかった場合は、全体をテープおこしします。

 

 

14 本番の3ヶ月前から稽古を開始します。テープおこしとインタビュー中のメモを戯曲とし、全文を音読します。

 

 

15 各インタビューから、5分ずつ、上演台本とするところを選びます。

 

 

16 5分×10人の会話が並んだ上演台本ができました。

 

 

17 どのように上演するかの指針に困った場合、上演時に立ち会った全ての人が、その人の10年前を思い出すことを目標にするのもいいでしょう。

記憶の再生  【戯曲】

上演歴

Jun.24,25,28

2015

『ポロポロ』 〜戯曲『記憶の再生』を巡る〜

@ARTZONE | 岸井大輔個展『戯曲は作品である』

構成・演出: 伊藤拓也 
出演: 西岡樹里、新田あけみ、前田愛美 

Apr. 2009

『14歳のころをインタビューする』

@駒場アゴラ劇場 |きれなかった14歳リターンズ ロビー企画

演劇フェスティバル『キレなかった14歳リターンズ』

Aug.2006

Jul.2003

『1988年6月30日、あるいはバイエル』

初演:  「simple#2」 @ゴンフレナ

再演:  「ころがす1」 @王子小劇場

Jun.2002
 

『1988.06.30』

@元六本木三河中学 | ongoing vol.1参加
 

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ほか

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